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「はたらくリアル」を知る社員の声

企画提案営業×コース企画・制作インタビュー

営業と企画・制作がタッグを組んだプロジェクト

濱永 匠Hamanaga Takumi
株式会社ネットラーニング 教育事業部 営業チーム(2019年新卒入社)

「日本の教育を変えたい!」と当社に新卒入社。
教育実習で学校現場を見てあまりの課題の多さに危機感を感じ、学校の外側から、良い影響力を及ぼせる組織で学校変革に貢献していきたいと考える。現在は、大学や教育関連企業、省庁を担当する部署の営業として活躍。

矢島 聖奈Yajima Sena
株式会社ネットラーニング 教育事業部 開発チーム(2020年キャリア入社)

学校現場の外側から、「心を育てる仕事」である教員を支援したいという思いを抱え、広く課題解決を図ることができる「IT」と「教育」の接点であるネットラーニンググループに入社を決意。
現部署では高等教育機関の授業制作のサポートや、関連企業や省庁のコンテンツ開発に関わっている。

prologue

プロローグ

日本の留学生支援を行う組織より、「2日間で行われる留学生向け対面研修を、全大学の留学生向けに広く活用できる10分×2本の研修動画プログラムとして届けたい」というご要望があった。研修目的は、留学する学生がグローバル社会において活躍できる人材になれるよう育成するというもの。複数社でのコンペを勝ち抜き、最終的にはネットラーニングが受注。留学の質を高める「事前研修」動画、留学成果の定着を図る「事後研修」動画を作成することができた。

2日間の対面式研修を10分の動画にした上で、質を担保する——。
この難易度の高い案件に、営業担当とコース企画・制作担当がどのように連携しクライアントの期待に応えていったのか、インタビュー形式の対談をお届けする。

提案時はどのように連携していったのですか?

濱永:
通常、受注前までは営業チーム主体、受注後からはコースの企画・制作を行う開発チームが主体となって、それぞれがプロフェッショナルとして進めることが多く、提案書作成も営業のみで行うケースが多いです。
ただしこの案件は提案時期の2ヵ月半後には納品が必要であるというスピード感が求められる案件で、また、受注できれば日本全国の大学で利用いただける影響力の大きな案件でもありました。
開発チームと一緒に提案書作成から取り組むことで、「動画のイメージやシナリオを具体的に提案でき、提案後もお客様・ネットラーニング双方が共通の完成イメージを持ったままスムーズに案件が進められるはずだ」という確信があったので、「一緒に提案書作成に取り組んでほしい」と依頼しました。

開発チームの矢島さんが400ページもある既存の研修資料を熱心に読み込んで、研修の核となる部分の抽出、具体的な研修動画の流れを作ってくれました。そのおかげで求められている要件を超えて、当社の強みである学習効果を高める工夫を提案に含めることができました。

矢島:
お客様がお持ちの資料をもとに再構成して研修コンテンツにしていくのは、開発チームの重要な仕事なので、良い提案につながってうれしいです。濱永さんから話を聞いたときから、「なんて挑戦的な案件なんだろう!絶対この企画は通したい!」という思いで取り組みました。

濱永:
心強かったですよ。

出だしから良いチームワークで進んでいったのですね。その後はどのようにプロジェクトが進んだのでしょうか?

矢島:
今回は短納期案件だったので、ほぼ毎週お客様との定例ミーティングを入れて、お客様の思いや企画の背景・ゴールを確認していきました。
この案件については映像チームのメンバーに加え、受注後も濱永さんが継続的に関わって進めていきました。
実はプロジェクトメンバー3人とも留学の経験がなかったのですが、3人それぞれの価値観にもとづく多様な意見を出し合うことで、提案が立体的になり、より質の高い研修に仕上がったと思います。

濱永:
私が行ったのは主にWBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)の作成とスケジュール管理で、あとは営業、開発、映像の各チームメンバーで役割分担した課題に、それぞれが取り組んでいきました。

矢島:
お互い、「ここは任せて!あとは信じて託す!」みたいな感じでしたよね(笑)。

濱永:
一方で、映像チームが制作した動画に対し、視聴した矢島さんが更に良いものにしようとフィードバックしてくれて。各自の役割にとどまらず、「動画の質を担保する」部分で開発としての責任感を感じたし、営業も自信をもって研修動画を納品することができました。

なかでも、大変だったところはありますか?

矢島:
このプロジェクトは、もともと2日間対面で実施していた留学生への研修を活用し、10分という非常に短い動画に再構築することが求められていました。講師陣や事務局の「グローバル人材として活躍してほしい」という熱い思いを含んだ研修であったため、重要なポイントに絞るのが難しかったです。

複数の講師に共通する「メッセージの肝」が何なのか、お客様の持っている素材を何度も読み込んだり、プロジェクトメンバーで話し合ったりして一番伝えたいポイントが何かを考え抜きました。
「グローバル人材とはどんな人なのか」「留学経験者に将来どんな人材になってほしいのか」。
研修対象者は、強い想いで留学に行く人もいれば、大学のプログラムの中で留学する人もいるので、そういったターゲットを想定して、伝えたいことがより伝わる言葉選びを心がけました。
また留学を経験して社会人になった方へのインタビューを、動画のどのタイミングで入れると効果的か、という点も検討していきました。ここがやりがいでもあり、大変でもあったところですね。

濱永:
「全般を通して視覚的・聴覚的な効果を意識した動画演出」を入れるよう求められており、それを提案書に盛り込むのが難しかったですね。

短い動画の中でどのような表現方法を使ったら研修の内容が伝わりやすくなるのか、具体的な方法は映像チームを中心に検討を重ねました。
例えば対象が学生なので動画にアニメーションを入れて興味を引き立てたり、データにはインフォグラフィックス(わかりづらい情報、データ、知識を視覚的にわかりやすく表現したもの)を使ったり、と、動画の骨子と演出、演出後の効果も検討した結果、仕上がりは50ページもの分厚い提案書になりました。

お客様に届けられた価値は何だったと思いますか?

濱永:
事前・事後動画各10分という条件の中、膨大な情報を要点を絞って伝えられたと思います。
動画の中に、大学院生や社会人といった留学経験者3名のインタビュー動画を入れて、視聴者が「自分事」と捉えられるようにしたり、ワークシート形式の実践を入れたり、「ただ見るだけの動画」になっていないのも重要なポイントですね。「動画形式で視聴できることで、全国の学生が同じ質の研修を受けられる」という意味での価値提供は大きかったと思います。

矢島:
お客様の学生育成に対する熱い思いを、研修動画に盛り込むことができました。「お客様が実現したいことをまさに実現できた!」と達成感を感じられるプロジェクトだったと思います。

それぞれのチームや役割分担があるなかで、どのようなことを心がけて仕事していくべきか?

矢島:
納品物に対する責任を負うことと、前提の違う相手との歩み寄りを怠らないことが大切だと思います。
営業チームと開発チームは違う前提に立っていることもあり、すれ違うこともありますが、「最終的に作りたいものや提供したい価値が共通していれば、協働してより良いものを作れる」と今回のプロジェクトから学びました。

濱永:
ネットラーニングは「サービス」を提供しているので、「とりあえず納品」は存在しません。
お客様の求めるもののヒアリングやすり合わせが重要で、それをしっかりと社内共有して、プロジェクトメンバー全員で作り上げ、「結果に責任を持つサービスとして提供する」ことが大切だと考えています。

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